◇地球に暮らす仲間たち◇

仕事の関係で岡山県は美作(みまさか)の鹿肉の処理センターに行きました。
責任者の方にお話を聞いたところでは、以前は美作から鹿がすっかり姿を消していました。それが、たまたま親子の鹿がみつかったのをきっかけに、鹿を保護する方向で動き出したのですが、今度は逆に増えすぎて、大事な木々や作物を食い荒らすという事態が起こってきました。被害の額が大きくなり、行政でも捨てておけず、今度は鹿に賞金をかけ、鹿の駆除ということになりましたが、鹿の肉を捨てるにしのびず、衛生的に鹿の肉を処理する工場が、この美作につくられたと言うことです。

以前は弱肉強食という生態系(食物連鎖)のなかに人間も組み込まれていたのですが、いつしか、この生態系から人間が抜け出し管理する側に立つようになってしまいました。

ところが管理する人類が未成熟のため、自分の都合だけで管理するわけですから、うまくいくはずもありません。ほころびが出る度に、その箇所を繕う。すると、また別の所にほころびが出るという具合で、堂々巡りがつきません。
以前には、イルカが漁獲量減少の原因と思われ、イルカに賞金をかけて駆除しようという痛ましい事件も起こり、世界の世論から日本が叩かれるということも四国で起こりました。

動物と人間の関係、いったい、これからどういう方向を目指していくのか。動物愛護ではなく、動物の権利といわれる時代が来ています。野生動物との問題、ペットの問題、小笠原では野生化したネコが天然記念物の動物を襲うという問題も起こっています。
未成熟な人類が、自然や動物たちを管理しようとして様々な問題が起こってきています。かわいいだけでなく、動物たちと地球をシェアして生きていくには、本当にどうしたらいいのでしょうか?



骨折治療のあと、リハビリを続けるアジアゾウのマーラ(愛知総合動植物園)